ケソ・マンチェゴ
ドン・キホーテに登場するスペインの羊乳チーズ
こちらのチーズは外皮を取り除いてお召し上がりください。
味の特徴
羊乳のほのかな甘みと塩味、酸味に香ばしさが特徴
スペイン産
羊乳
赤ワイン
白ワイン
ビール
チーズサイズの目安
チーズサイズの目安
水分量などがチーズによって異なりますので大きさは前後いたします。
原材料:
羊乳、食塩
ケソ・マンチェゴ(Queso Manchego)は、スペイン中部に位置するラ・マンチャ地方の伝統的なハードタイプの羊乳チーズです。
ケソはスペイン語でチーズの意味でマンチェゴは地方名を表します。
1600年代初頭に活躍したスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの代表作でもあるドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャの作品中でドン・キホーテの相棒サンチョ・パンサの好物のひとつとして紹介されています。
ラ・マンチャ地方は夏と冬の寒暖の差が激しく、石灰質と粘土質を含む乾燥した牧草地で育った羊と、チーズ作りの歴史は古く、紀元前3000~1200年の青銅器時代にさかのぼるものだと地元では信じられているそうです。
そんな伝統的なチーズであることを今も伝えるために、マンチェゴの表皮には網目模様(エスパルト模様)がつけられています。
エスパルトとは葦の一種であり、かつてこの草で編まれたカゴでチーズを成型していた名残です。
ケソ・マンチェゴの魅力は、ラ・マンチャ地方の指定地域内で育ったマンチェガ種という羊から搾取した低温殺菌されていないミルクを使った、強く芳醇な香りと、わずかな刺激、酸味と甘味を含んだなめらかで濃厚な味わいがあります。
熟成度が高いほどまろやかさが増します。
またマンチェガ種の羊乳がもたらす、ほどよい独特な後味をもつ、硬めで生地の目がしっかりと詰まったチーズです。
化学添加物の使用は一切禁止されており、たんぱく質とビタミンA、D、Eが豊富に含まれる栄養価の高い発酵食品でもあります。
本場ではマルメロ(西洋かりん)を煮詰めて固めたメンブリージョという甘いゼリーを添えて食べられます。他のジャムで代用したり、スライスしたマンチェゴに七味や、柚子胡椒など辛味を足すのもおすすめです。
白ワイン、赤ワインともにラ・マンチャやヴァルデペーニャスのワインが良く合います。
カベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、テンプラニーリョなどの赤ワインもおすすめです。
面白いところでは酒精強化ワインのシェリーです。ナッツや青りんごのような特徴的な香りは羊乳の特有な風味と良い相性です。