コンテ24ヵ月
フランスで最も広く親しまれているチーズ
こちらのチーズは外皮を取り除いてお召し上がりください。
味の特徴
ナッツのような香りとコク、旨味の凝縮感がある
フランス産
牛乳
赤ワイン
白ワイン
スパークリング
チーズサイズの目安
チーズサイズの目安
水分量などがチーズによって異なりますので大きさは前後いたします。
原材料:
生乳、食塩
若いコンテと比較すると甘みが和らぎ旨味とコクが強くなっているのを感じられます。
コンテはフランスでは最も消費されているチーズでスイスとの国境付近、ドーブ高地、ジュラ高地、フランシュ=コンテ地方で13世紀から作られています。
コンテはひとつ約40kgもあります。この1個を作るためには、500リットルものミルクが必要で、30頭の牛1日分の搾乳量にあたるそうです。
製造も酪農家、チーズ工房、熟成専門業者とそれぞれ分業・連携してひとつのチーズをつくっています。生産量も大変多いですが、品質に対する規定も厳しく、安定した高品質なチーズであることもコンテが人気の理由です。
味わいは土壌や気候、牛が食べる草花によって決まり、各チーズ工房によって土地の個性や季節によっての変化を感じることができます。
森を思わせる香りや木の実の香り、コクなどいろいろな風味が複雑に交じり合い、ひとかけらでも強い印象を残します。
コンテは偉大なワインと同様に、搾乳されるミルクの味でそれぞれチーズ個体の味わい、旨みや香りも異なります。それゆえ熟成士の技の光るチーズでもあります。また、熟成の度合いによって複雑なハーモニーを楽しませてくれる、素晴しいチーズです。
夏作りのコンテは、牛たちが青草を食べてミルクを出すため、草のカロテンがチーズへと移って黄色がかった色になります。それに対して冬作りのコンテは、牛たちが干し草を食べているので乳中のカロテンが少なく、チーズも白っぽい色となります。どちらが良いというものではありませんが、夏作りのコンテはテロワールが反映された複雑な味になることが多く、冬作りのコンテは、よりナッツの様な風味が深く、こっくりと仕上がることが多いようです。
24ヶ月熟成のより一層、旨味が増した美味しいコンテが造り上げられます。外皮がゴツゴツと荒々しく熟成し組織は締まり、アミノ酸の結晶が所々に見られます。噛み締めるとアミノ酸がジャリッと当たり、複雑味のある濃く強い旨みを堪能出来ます。
そのままはもちろん、様々のお料理にも合わせやすいチーズです。またカット方法を変えることで食感の違いや口溶け、風味を楽しむことができます。
ドライフルーツやナッツ等と一緒にいただくのもおすすめですし、グラタン、チーズフォンデュなど料理に使っても美味しく仕上がります。サラダにトッピングする時はカットして散らすのも良いのですが、ピーラーやスライサーでひらひらと薄く削ってのせると、口どけ良く、香りが華やかに広がってより美味しくいただけます。
そしてワインは同郷のジュラワインと相性がとても良いです。 熟成の長いコンテにはヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)が理想的です。しかし、ジュラのワインは少し入手しづらいので、他の樽香のする白ワインやグルナッシュ主体の赤ワインと合わせても楽しめます。またウイスキー等アルコール度数の高い蒸留酒もおすすめです。