シャロプシャーブルー
オレンジ色で青い大理石模様が美しいブルーチーズ
こちらのチーズは外皮を取り除いてお召し上がりください。
味の特徴
刺激はほとんどなく、コクとほのかな甘みと苦味が特徴
イギリス産
牛乳
赤ワイン
ビール
ウイスキー
チーズサイズの目安
チーズサイズの目安
水分量などがチーズによって異なりますので大きさは前後いたします。
原材料:
生乳、食塩、アナトー
名前にシャロプシャーというイギリスの州の名前が付いていますが、実はスコットランドが発祥と言われています。
1970年にスコットランドのインヴァネス、Castel Stuart dairy というチーズ製造所で誕生したそうです。
当時は、“Inverness-shire Blue” や “Blue Stuart”と呼ばれていましたが、マーケティングの観点からよりブルーチーズの生産が盛んなイギリスの地名を付けたシャロプシャーブルーという名前で徐々に流通するようになりました。
1980年にCastel Stuart dairy は営業を停止してしまいますが、その翌年シャロプシャーブルーはスティルトンのトップメーカーのひとつ、“クローソン・バセット社”が興味を持ち、イギリスで生産を開始しました。
オレンジに色づけされたブルーチーズはたちまち評判になり近隣の工場でも、次々と製造されるようになりました。
現在は、イギリスのノッティンガムシャー州、レスターシャー州、シュロップシャー州などで生産されています。
ブルーチーズでは珍しくアナトー(ベニノキの種子から採れる色素)で着色してあります。
オレンジに色づけしたチーズは、今ではフランスチーズのミモレットなどがよく知られていますが、昔はサフランや人参などで色づけしていました。天然の色素“アナトー”と呼ばれるベニノキの種子から抽出した色素が使われるようになったのは20世紀になってからで、原産は中南米の熱帯や亜熱帯地帯です。科学のめざましい発展で、アナトー色素溶液が開発されたおかげで、手軽に使用できるようになりました。
18世紀初頭に誕生したイギリスを代表するブルーチーズ・スティルトンに比べ、シャロプシャーブルーはまだ若いチーズです。
スティルトンと同じくチェダリング製法(チェダーチーズの製造方法)をベースに作られており、ホロホロと崩れる組織や滑らかな口当たりが特徴です。
スティルトンに比べやや水分が多くクリーミーで、ブルーチーズらしい刺激は控えめです。ナッティーな香ばしさと複雑な奥行きを持つチーズです。また後味にはハチミツのような甘くほんのりとした風味とかすかな苦味があります。
イギリスではブラウン系の濃いめのビールと合わせるのが定番です。
ワインは果実味豊かなフルボディの赤ワインや甘口ワイン、ポートワインがよく合います。
甘めの日本酒やウイスキー、生姜やシナモン・はちみつなどを入れた紅茶もおすすめです